この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?
というより紀永の車も全てGPS付き、元々こうして稀にフラフラする紀永の為のGPS‥これがGPSを導入した理由らしい。
それをそのまま私の方に流用したのが、あのお守り替わりの携帯端末で、今は車にも‥
そこに文句は無いよ、これで何度も助かっている訳だから。
休日だから車の少ない駐車場の中で、赤のアウディはかなり目立つ‥
さっさと乗って、マッハで逃げたいと思うのは仕方無いでしょう?
「はぁ‥
もうちょっと普通車にしようかな?」
車に乗った瞬間に出た言葉がこれ‥
せめて色が黒とかなら目立ちにくいのに‥そうとも思ってしまう。
愚痴が出たって、自分が運転しなきゃ帰れない‥
確かに慣れ親しんだアウディを発進させて、40分掛かる早乙女邸へとまっしぐら‥日本と米国じゃハンドルが逆は、言わないお約束だよね・・
屋敷に帰って来て、また着替え‥
これは仕方無いよ、早乙女邸に居たら会長のお嬢様だもん。
(大丈夫かな?
私‥顔に出てない??)
鏡で顔を見ている理由は、遠藤さんに会う為‥
向こうも顔色を隠すのが上手いから、私も久しぶりにLittle Witchの顔を作る。
本当は嫌だけど、遠藤さんとタメ張るなら、Little Witchくらい出さないと無理な事も分かってる、それくらい仕事としての遠藤さんは手強い。
「大丈夫‥しっかり切り替えしよう‥
並み居る大物をも蹴散らすLittle Witch‥それもまた私・・・」
一度目を閉じて、ゆっくりと開けばほら‥Little Witchの顔‥
そのまま向かう‥2階、遠藤さんの仕事部屋兼私室へ‥‥
・