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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?



昨晩はあのまま流れのままに、ラブホへと持ち込んだが、流石に早朝から此処に戻る気になれず、日中は適当な場所で時間を潰していた。



「・・・・・」


幾ら勢いとはいえ、あんな行動‥
果たして美紀様は、私と顔を合わせてくれるのだろうか?


そう思いながら、足取り重く屋敷に着いたら、美紀様も会長すらも不在‥
聞けば、会長は夜中に屋敷を飛び出したとか‥‥



(間違いなく美紀様と一緒‥‥)


という事は、昨日の事は会長の耳にも‥
鹿児島で会長の言葉をはぐらかした私が、こんな事をしてしまい、どう説明していいのか、それすらも思い付かない。


他の相手なら幾らでもかわす事は出来る、その自信もある‥
だが、唯一会長だけは不可能に近い‥‥



(自業自得ですが、困りましたね)


朝‥いや、今夜の内に会長達は帰って来る‥
そして顔を出さない訳にもいかないのが私。



休みとあって、手前の作業部屋の照明は落とし、奥の私室で茫然と考えていたら、作業部屋の方からノックが聞こえた・・



(??
この時間に?)


時計を見たら20時過ぎ、普通秘書仕事は終わっている時間で、この時間に2階に居る者など少ない。


多少訝しみながらも、照明を点け扉を開けたら・・・



「・・・
美紀様・・・」


「話‥良いですか遠藤さん・・」


「・・・・・はい」


毅然とした態度で私の目の前に居るのは、本当に美紀様かと疑うくらい、普段とはまるで違う雰囲気。


相当な覚悟を決めて来た、それだけはよく分かる‥
そして私も、覚悟を決めなければならないだろう。



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