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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?



「私は‥会長と美紀様の仲を、邪魔する気はありません‥
私の‥‥勝手な思いです、出来る事ならば捨て置いて欲しい‥‥」


「そうやって誤魔化し続けるんですか?
私にまで気付かれてないようにして‥‥」


「それしかありませんから‥
表立ってと言われるのなら、何処か分からないような街にでも出ます‥これ以上ご迷惑になる事は‥‥「それで良いんですかっ!?」」


いきなり叫んだ美紀様に、私の方が驚いている‥
引くと言っているのに、まさかそういう風に返されるとは‥‥



「誤魔化すだけじゃ‥ずっと同じ事です‥
心は諦めが付かない、それは私も体験しました‥消そうと思っても消せない思いはあると‥‥」


それは会長との‥‥


この話は私に取って、まるで拷問‥
どれだけ会長の事を思っているか、再認識するような話‥‥



「・・・
そんな事を言う美紀様に、私が何か言えますか?」


「・・・
紀永は私に言いました、今は良いけど10年後は?20年後は?
紀永の1人娘としての私は、後継者問題から逃げられないと‥‥‥だから‥‥遠藤さんの可能性に賭けた、何時か私が遠藤さんの元に行くのでは、そんな可能性に‥‥」


「それは・・・」


「誰と知らない外戚に嫁がされるくらいなら、私だって遠藤さんが良い‥
それくらいの覚悟は‥あります、何時までも紀永と一緒には居られない、その自覚も‥‥分かっていて私は‥‥‥」


「美紀様‥‥
それは‥少しでも期待をして良いという事ですか?」


美紀様が、此処まで考えていたとは‥
知っている者全員、この話は避けて通っていた、美紀様の幸せの為ならと‥‥



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