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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第3章 早乙女邸で‥
一番は倉原に迷惑を掛けない事。
これは当たり前だと思う、今回倉原の方は私が巻き込んだんだもの。
次に、本社で働くなら、紀永の代理として会長室を使う事。
朔夜叔父様に頼むみたい、遠藤さんか朔夜叔父様と連絡を取って、会長室に回れば良いらしい。
更に、取締役役員としての登録、勿論早乙女美紀として、後継者候補の一端、同じく遠藤さんも秘書課統括主任兼部長職に上がるみたい。
あくまでも、御披露目のポジショニングはそのままで、やっぱり遠藤さんに目を向けさせるのが目的らしい。
最後に、無理はしない…
これは紀永の方が正論だから、素直に頷いた。
これが紀永との約束。
難しい事じゃ無いでしょう?
早乙女美紀として重役登録をしながらも、倉原美紀としてシステム課配属…
1社員をしている時は、早乙女の方は秘密、それは当たり前だしね。
「じゃ、入社前に準備と細工をしようか・・・」
「準備と細工??」
「まあね…
執務室に行こう」
「あ‥うん……」
立ち上がった紀永に連れられて、夜の執務室へ…
「先ず問題になるのが社員証…
これ1枚で、全てを管理しているからね、その1枚にどちらの美紀のデーターを入れる」
「2つ共?」
「そう…
表向きの社員証は倉原美紀、だけど元々渡そうと思っていた管理権限を同じ社員証に全て入れる‥これで社内何処にでも入れるし、ホストシステムまで進入可能」
「社内って、全部行けるんじゃ…」
「唯一会長室だけは別セキュリティーなんだよ…
許可した社員証かパスカード、それに指紋照合をしないと、重役フロアーから繋がるエレベーターも、階段から登って会長室フロアーにも入れない仕組み」
「厳重・・・」
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