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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
「はあ・・・
あまり自覚が無いんですよね‥
少し会長から聞きましたけど、朔夜叔父様と同じく、学生時代が悪かったので‥‥」
前に紀永にも言われたけど、前が前だけに現実みに欠けるというか‥
ほら、ロング茶金に夜用化粧状態‥あの辺りの感覚が抜けてないのかな?
あっ、今は殆ど黒に近い茶に、ナチュラルメイクだから、凄くギャップが激しいのかも‥
「はっ!?
・・紀永の奴話したのか?
何時までそれに拘るんだよ全く‥‥」
「インパクト満点だって‥‥」
「ああ・・
特攻服着て‥というのは認めるが‥
そういう嬢ちゃんもか、そこは意外だな」
「私は1年弱の間でした‥
逃げたんです‥いきなり会長のお嬢様と言われて、どうして良いか分からずに反発し‥結局、会長に説得されましたけど、その間だけ‥‥」
色々話は飛ばしてるけど、嘘は付いてないよ?
「急に早乙女のお嬢様だと言われても、受け入れ切れないか‥
俺が早乙女を否定したのと、少しは似てる」
「朔夜叔父様は、早乙女が嫌い??」
「ガキの時から、出来の良い兄貴と姉が居たんでな、俺の入る隙間も無い‥と思い込んで反発しまくった‥
勘違いと気付くまで20年、トコトン反発したな、族なんか作ったのもそんな理由から、俺を説得したのは兄貴‥嬢ちゃんから見れば祖父か‥‥
たまたま屋敷に帰っていた俺を捕まえ懇々と説教された、怒るという言葉が無かった兄貴が怒る姿を見たのは、あれが最初で最後‥それで心入れ替えた」
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