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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
皇専務‥皇賢吾‥
私に取れば母方の祖父に当たる人で、早乙女外戚でも遠藤家に次いで、力がある外戚‥
実はこれ、紀永に聞いた訳では無く、本社入社前に葉山さんに付いている時に聞いた事。
紀永からは、母‥皇美里の交通事故、その経緯は聞いた‥
話したくなさそうな雰囲気だったけど、本社に入るのなら必要な事だって‥‥
紀永はそういう事をあまり話さない‥
多分それは私と紀永の関係のせい、母とはいえ他の女性の話はしたくないんだって事くらいは分かってる。
でも確執があった事までは、話して貰えなかったのは確か‥
もう少し重役陣の力関係を、覚えなきゃ駄目かな?
「今更になると、言いたく無い事だってあるんだろう紀永は‥
あれで意外に苦労してるからな」
「・・・・・」
紀永の独立時代や社長時代の話を聞いたのは、全て葉山さんであって、紀永からは‥
紀永はギリギリまで話さない、遠藤さんの事も後継者問題も、それが必要だから仕方無く私に話した。
なるべく私に負担を掛けないように、紀永は凄く気を使ってる‥
私だって分かってはいるよ、何時までも紀永の庇護の元には居られない事くらい。
それに比べて、朔夜叔父様は私の知らない事を色々教えてくれて、凄くありがたいと思う。
多分、朔夜叔父様も紀永があまり話さないだろうって見越して、こうしてからかい半分ながらも、話に来てくれているって気付いてはいる‥
社長職‥そんなに暇は無い筈だもの・・・
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