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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥

『この仕事馬鹿が‥』
「ちゃんと帰れるように調整は入れている筈だがね?
私から言えるのは此処まで‥」
『分かった‥
ついでに余計な事を言って悪かった‥というか少しは仕事以外の連絡を寄越せ、状況が分かりにく過ぎる!』
「まあ‥気が向いたら‥‥」
通話を切って、何とか逃げ切った事に少々溜め息‥
朔夜叔父をやり過ごすのは面倒、長く連んでいる分、私の性格もお見通し‥これはお互いに言える事‥‥
「さて‥‥‥」
これは美紀に説明しないと、とんでもない誤解を生みそう‥
そう思い美紀の部屋を覗いてみだが、当の美紀が居ない。
「???」
携帯端末やスマホは置きっぱなし‥
という事は屋敷内‥‥
「3階では無い?」
私はリビングに居たのだから、私の部屋という可能性は低い‥
となると1階か2階‥‥
(何をしに下りた事やら)
仕事前はよく下りていたが、本社勤務になってからは、時間的にあまり下に下りる事は少なくなっていた筈。
2階まで下りて来たが、非常灯以外の照明は全て消えていて、人影も無い。
(となると1階?
あまり用事の無い場所だが??)
1階まで下りて来たが、やはり美紀の姿は無く、ついでに地下通路も確認したが、使った形跡は無く、後行き場所は?
「どうされました会長?
ああ、お嬢様なら別棟に居ましたが‥」
「別棟?
また珍しい場所に‥」
夜回りの秘書の1人と出くわしたのだが、美紀は別棟の方に言っているらしい‥
従業員スペースだと、私や美紀は殆ど立ち入らない空間。
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