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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥



葉山さんと話をして、疑問は残るけど随分とスッキリはしたとは思う‥


あまり遅くまで話を聞く訳にもいかず、切り上げて別棟から屋敷1階に戻って来たところで、バッタリ紀永と鉢合わせしてしまった。



「・・・あっ・・・」


「・・・
美紀‥少し話を‥良いかい?」


「・・・・・うん」


紀永の方も浮かない顔‥
これは間違い無く、朔夜叔父様から連絡が入ったと思う。


あんな強引な帰り方をしたんだから、当たり前だよね・・



紀永に促されて、3階の紀永の私室へ‥
でも、私は何を聞けば良いのだろう?



「・・・
何処から‥話そうかね‥‥」


「・・・・・・」


あれこれ考えたのに、いざ紀永を前にしたら言葉が出ない‥
近親婚‥悪習‥本当のところは、どう思っているのか‥‥



「朔夜叔父が心配して、私に連絡して来たよ‥」


「多分そうだと思った」


「毎日朔夜叔父が?」


「うんん‥
何日かに一度は来るけど、毎日は‥
朔夜叔父様だって、仕事が忙しいでしょう、ただ今日はからかいに来たが合っているかな?」


絶対初めは倉ちゃん呼びを、からかいに来てた‥
だけど、ドンドンと話が別方向に行ってしまっただけ。



「まあ叔父は身内に甘いからね、美紀の事も本気で心配しているんだよ‥
そこは理解してやって欲しい、叔父には子供が居ないから、私や伊織そして美紀が可愛いんだ」


「うん、それは分かっているつもり‥」


「ただ、少々お節介というか、口が軽くて悪いというか‥
美紀に余計な事を言ったと、落ち込んではいたね」



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