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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
「・・それは・・」
「近親婚それに悪習‥」
「・・・っっ!!」
紀永に言われて、思わずビクッとしてしまう‥
やっぱり、本人から聞くのは‥辛い‥‥
「確かに前に朔夜叔父に言った‥
だけどね私が言いたかったのは、近親婚による遺伝子疾患の可能性の方‥‥
随分と亡くしたからね、出来ることなら、外戚とでは無く早乙女と関係の無い婚姻をした方が良い‥これが本来の意味だよ」
「それは葉山さんから聞いた‥多分そういう意味だって‥
でも朔夜叔父様は、同族同士惹かれ合うとも言った・・」
同じ早乙女同士惹かれ合うと‥‥
「・・・
私が美紀と初めて会った時、お互い早乙女と気付いていたかい?
少なくとも、私は名前を偽ってはいたが、決して早乙女として美紀に会った訳では無いよ‥
普通の女性として、私は美紀に惹かれた‥‥」
「それは‥私も同じだけど‥‥」
「早乙女同士惹かれ合う‥
いや逆に私は、早乙女と知れている女性に対しては、激しい嫌悪感を抱く‥‥
前にも言ったように、全く興味すら持てない、地位と名誉だけを求める女性は、私の一番嫌いとするところ‥‥美紀は違う筈だよ、普通の高校生、未成年にと別の意味での罪の意識はあったが、それでも私は止められなかった・・」
「紀永・・・」
「嘘偽りは無い‥
美紀に嘘を吐く理由も無い‥
これが本来の私‥この性癖に悩んだ時期もあったが、今はこれで良かったと思っている‥‥
何よりも美紀をこの手にした事が、私に取れば一番の幸せなんだ・・」
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