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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
紀永の本音・・・
遠藤さんの一件から、紀永は自身の本音を語る‥
多分紀永も揺れている、本来在るべき親子関係と、今の恋人同士の関係に‥‥
「・・・
なにも知らず、ずっと紀永のモノだったら良かったのに‥現実は上手くいかないね‥
遠藤さんやオリバーさん、それに朔夜叔父様に本社内‥早乙女関係と米国が複雑に絡み合って、私と紀永を離そうとする」
「オリバーと米国‥‥」
これ‥紀永に言っていいのかな?
でも紀永が本音を言っているんだから、私の方が隠す訳にもいかない。
「米国政府が将来有望のオリバーさんを、こうも簡単に離すと思う?
向こうの思惑は、オリバーさんを使って私を米国に引き込む事‥
米国で一番信用していたオリバーさんなら、私を捕まえ婚姻させられるんじゃないか‥これが政府がオリバーさんの来日を許可した理由‥‥
遠藤さんとの婚約者の噂も、米国オリバーさんの思惑も、みんな私の意志を無視して勝手なんだから・・」
1つ良かった事は、遠藤さんもオリバーさんも、思惑通りには動く気が無いって事‥
だから私はこうして自由で居られる。
「オリバーのボディーガードの裏には、そんな思惑があったのか‥
美紀は知っていて契約を‥‥」
「だってオリバーさん、思惑を逆利用して日本に来る気だもの‥
勿論政府からの圧力も無視して、好きなようにやりたいんだって‥‥」
「彼がね‥
もう少し計算高いと思っていたよ」
「言う気は無かったんだけど、こうも紀永の本音を聞いたら、隠すのが辛くなったのかな?
私の結婚話は物じゃ無い、私は私の意志で選ぶよ‥結婚をしないで紀永とずっと一緒に居るのも、1つの選択肢だと思ってる」
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