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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥



不安がっていたかと思えば、自分なりに答えを出し、その先を考える‥
強くなったものだ美紀も‥‥



「・・・
選択するのは美紀だよ‥
どう選択しても、私は応援するがね」


「・・一生紀永の側に居ても?」


「そう選択をするなら、私はそのように手を打つだけ‥
後継者を伊織にでもしてしまおうか?
伊織は思いっ切り嫌な顔をするとは思うがね」


「遠藤さんが‥
うん、凄く嫌がられそう‥‥」


漸く笑った‥
美紀なりに、この問題に答えを出した‥何処まで先を考えているのやら。



「将来美紀が会長をやっても良いのだがね?」


「私!?
遠藤さん以上に問題があると思うよ‥
絶対反発がありそうだし、蹴散らすの面倒くさそう‥‥‥」


「まあ‥あるだろう‥
だが美紀の本来の能力なら、簡単に蹴散らしそうだ‥‥」


Little Witchの能力‥
日本では、あまり重要視されてはいないが、経済経営交渉どれを取っても、米国ではS級指定。


それにクラスター社では一番重要の、プログラミング能力‥
どれを見てもオールSランク、実務が足りないと美紀は言うが、米国であれだけやれていた手腕は本物。


一番の問題は、本人の意志‥
私という目標が故に、自身の能力をかなり下に見ている事が、今の美紀の歯止めになってしまっている。



「今の重役陣って、面倒そうなんだもん‥
蹴散らしたくても、私1人じゃね‥紀永は蹴散らして欲しそうだけど‥‥」


「意外にバレてる‥
とにかく面倒くさいのは認めるよ、なかなか尻尾すら出してくれない」


「うーん尻尾・・・」


おや?
本気で考えてしまった‥
あの連中を追い落とすのは、まだ先で十分だというのに‥‥


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