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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥



「倉ちゃん、チェックお願い」


「はい結城さん」


会長室での話と、早乙女邸での話はともかく‥
日中の私はシステム課の1社員。


今日もチームで作業中、すっかりチームメンバーとも打ち解けたし、端末2台同時に使わせてくれるから、仕事も早い。


因みに選ばれたのは、私と結城さんだけで、後は中間クラスの社員さんばかり‥
高橋さんや暁さんは、チームに選ばれ無かった。



「チェック大丈夫です」


「うわ‥相変わらず早い」


「結城さんも早いですよ?」


「倉ちゃんには負けるよ俺‥
まさかの2台同時操作、米国ってそういう事も教えるの?」


「個人差かと‥
一応並列での学習はありましたけど、選択制でした」


結城さんは、最近すっかり私ばかりを頼る‥
仕切られていない席も隣だし、堀之内部長にまで"相性ありそうだし、良いんじゃないか"なんて言われる始末。



「俺2台目はチラ見程度だもんなぁ‥
複数操作覚えれば良かった」


「今からでも大丈夫じゃないんですか?」


「どうだろ?
既に慣れたもんを変えるって、結構難しい」


「まあ‥そうですよね」


私が複数操作を覚えたのは、18才になってから‥‥なんて言えないよ‥
執務室って3台並列なんだもん、必要性を感じて覚えたって感じ。


ほら、あの頃は早乙女邸で紀永の手伝いをしていたから・・



「此処まで終わったら休憩する倉ちゃん?」


「そうですね‥
丁度昼時間も抜けましたし、ゆっくり食べれそう」


例の昼休みの件‥
今特別チームをしてる、私達からサンプルとして始まった。


という理由で、昼休み時間は許容範囲内であれば、自由にズラす事が出来る事に‥


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