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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
勢いに任せて、喫煙所まで走っちゃった‥
でも、声を掛けたかったんだもの、ずっと話していなかったし‥‥
「・・・
またそんなに煙草吸っていたら、帰ったら言われるよ?」
声を掛けた人が、私の方に振り向く‥‥
「・・美紀‥か‥‥
驚いたな‥」
「驚いたって‥
また仕事休憩で煙草ばかり吸って、何時も言われてたでしょう?」
そう‥喫煙所に居たのは‥‥倉原父‥
入社前に電話でやり取りしてから、殆ど話もしていなかった。
「まあ言われるな‥」
「分かってて‥‥」
「とは言われても、煙草だけは止められん‥」
「煙草だけじゃ無いって聞いたけど‥‥」
煙草を消したのに、また1本‥
倉原父は、とんでもないヘビースモーカーなんだよねこれが‥‥
「聞いたのか‥
酒は付き合い以外飲まなくなったんだが‥‥」
「じゃぁさ、煙草も少し減らそうよ‥‥お父さん‥」
「っ!
・・・っておい美紀!?」
言っても聞かなそうだから、強引に煙草を取り上げ、私が一口‥
「・・うわキツっ!」
「お前煙草!?」
「止めたけど、へーきへーき‥
まだ煙草吸うつもりなら、私が吸うよお父さん?」
うん3年振りの煙草はキツい‥
「はぁー
美紀には適わん‥
分かった吸わないから、そろそろ煙草を消したらどうだ?」
「そう?
じゃ消す‥‥」
「・・・
別の意味で、じゃじゃ馬になったもんだ」
「それ、めっちゃ失礼だよ‥
ちゃんと普通にはなったでしょう?」
「それは‥そうだが‥‥」
「お父さんが思ってる程、じゃじゃ馬なんかしてないから、大丈夫大丈夫‥
ああ、トイレで煙草の匂いを消してから戻らないと、またねお父さん!」
ヤバい、後5分しか無いじゃない!!
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