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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
(・・・
直ぐとは言わなかったけど、紀永は常務派を一掃するつもり・・・)
それがどんな方法なのかは、今は分からない‥
だけど紀永の事、絶対に他の人が考え付かない方法を使う筈。
多分その時は私も一緒‥
何時までも弱い私じゃ無い、紀永の隣を歩きたいのなら、絶対に通らなくちゃいけない道・・
「・・・
倉ちゃーん??」
「・・・・・へっ?」
目の前で、結城さんの手が行ったり来たり‥
あー私またやった‥‥
「凄い集中力・・」
「ごめんなさい‥
考え事‥‥してました‥‥」
「は?
考え事しながら打てるの!?」
「癖です‥これ‥」
うーん‥言い訳の仕様がない‥
これは完全に私が悪い。
「いや、ミスらければ良いんだけどさ‥
じゃなくて部長がお呼び」
「堀之内部長が?」
なんだろ?
私なにかしたかな??
呼び出されて行かない訳にもいかず、私は堀之内部長のデスクの前に立った。
「おや?
何か勘違いさせたか??
お小言じゃ無く、この書類を社長室まで届けて欲しかったのだが‥‥」
「あ‥はい、すみませんお小言だとばかり‥
社長室ですね、分かりました」
「頼んだ」
すっかりお小言だと‥
結城さん、もしかしてさっきの仕返し??
まあ、お小言じゃ無いだけ良かったけど、社長室‥これも行きにくい。
書類を持って重役フロアー‥
勿論来た事が無いなんて言わないよ?
こっちから会長室フロアーに行く時もあるから。
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