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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥



とは言え、社長が紀永に連絡を入れてから、実は会っていなかったり‥
反省していたようだし‥との紀永の談、お陰で私も顔を合わせにくい。



「あー倉ちゃん!
じゃなかった倉原さん、どうして此処に?」


「えっと‥櫻井さんでしたよね?」


これまた要注意人物が‥
最近の私、こんなのばかりだ。



「そっ櫻井匠‥
これでも社長付き秘書をやってる‥
この間は黒崎が変な事を言ってすまん」


「いえ‥
なにか勘違いされたようでしたけど、気にしていませんから櫻井さん?」


そう言えば、遠藤さんが櫻井さんは社長付きと言っていた‥
でも、黒崎さんと違って、櫻井さんは私の事を疑っていなそう。



「やっぱり、みんなが呼んでる倉ちゃんで良い?
俺、倉ちゃんみたいな女性が凄く好み」


「・・・私‥ですか?」


「だって倉ちゃんって、美人だしスタイルも良くて性格も良い‥
モテるでしょう??」


「・・彼氏は居ませんけど、告白されたのは何度か‥
全部お断りしましたけど‥‥」


「マジ!?
相手どんな奴だったんだろう、それに倉ちゃんって理想高そうだし‥」


「高く無いです‥
彼氏とかそうそうのより、今は仕事の方が良いそれだけですから」


いきなりの‥
櫻井さんって軽い人?



「そう言えば高橋に言ってた‥うん‥
目的があるって‥‥」


「目的というより目標です‥
追い付きたい人が居ます、その為に今頑張っています追い付けるように‥‥」


なんで説明しなきゃいけないんだろう?
早く書類を置いて戻りたいのに、櫻井さん離してくれなそう。



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