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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
「堀之内に気に入られたみたいだな嬢ちゃん‥
堀之内がこれを書くという事は、倉原も同意だろう」
「・・・あっ!
さっき倉原主任に会いました・・・」
「倉原は‥知ってるのか‥
知らん堀之内が、気を回した‥こんな感じだな」
「なるほど・・・」
倉原父が、堀之内部長になにか言ったのかな?
だから私に社長室に行けと、ちょっと勘違いも入っているよ、でも堀之内部長は気を使ってくれた訳で、紀永が信用しているのも良く分かる。
「有望新人を顔合わせさせたかった‥
そのくらいで収めてやれ」
「勿論分かってます」
「・・コーヒーくらいしか無いが飲むか嬢ちゃん?」
「のんびりして良いんですか?」
「のんびり話して来いというメッセージだからな、早く帰すと俺の方が言われる」
「・・じゃ1杯だけ」
「ああ‥‥
そこのソファーに座ってろ」
会長室程広くはないけど、社長室もかなり重厚なソファーセット‥
とりあえず、誰か来たら困るから、一番端に座る事にした。
「紀永が使っていた頃の社長室だったら良かったんだが、生憎と社長室も改装しちまってな‥
あまり前の面影が無いんだ‥ほらコーヒー‥‥」
「ありがとう‥
そっか‥会長になる前は‥‥」
「使っていたというより、もっぱら端末の中継に使って、無人の方が多かった‥
あの頃は個人オフィスだったからな、社長就任後も慣れたオフィスの方を使っていたんだよ」
「それは初めて聞きました‥」
「はあ‥
また余計な事を言ったか?
この間は悪かったな嬢ちゃん」
社長もドサッとソファーに座り、深い溜め息。
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