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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第3章 早乙女邸で‥
「でも良いの?
そんな大切な場所を私が使って??」
「美紀なら構わないよ…
人が来る場所でも無いし、入れた事も無いが、美紀が使うのなら気にはしない」
「でも・・・」
誰も入れた事も無いって…
それって、思い入れも大きいって事だよね?
紀永の方は、懐かしそうにベッドの向こうの窓から外を眺めてる…
「・・・祖父と美紀の事で喧嘩したのが、此処に住んだ始まり…
だから、美紀が此処を使う事に抵抗は無いんだよ私はね」
「それは・・・」
「おいで…
見晴らしは良いんだよ」
「・・・うん」
ちょっと躊躇っていたけど、思い切って紀永の隣に…
「本当‥明かりが綺麗……」
この場所、商業地に近いから、外の眺めは店や企業のビルの明かりが沢山。
「この場所が気に入ったのは、セキュリティーが高いのと、この景色が気に入ったから…
ついでに、本社から近くて都合が良かったのもあるか……」
「屋敷じゃ、こういう景色は見れないよね…」
「まあ…
夜になると何も無いね屋敷は…
どう?使えそう??」
「うん、多分大丈夫…」
夕食はコンビニで決まりかな?
料理が作れない、私の一番の弱点だよね・・
システムキッチンを見て、絶対無理って思うもん…
結局米国で、ゆーさんに少しだけ習ったけど上達せず‥他の事は大概何でも出来るのに、どうして料理だけは駄目なんだろ??
「・・なるほど食事か…
どうしてもだったら、ホテルの方を使えば良い」
「・・・バレてるし…」
「くすっ…
そういう私も、夕食は外ばかりだったが、今でも営業している店があるかな?」
「??」
「仕事帰りに、1人で夕食を食べに行っていたからね…
探せば、まだ残っている店があるかも知れない‥一番美味しかったのは、本社近くの定食屋だが、まだあるのかね?」
「紀永にも、そういうのってあるんだ」
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