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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第10章 ホテルで鉢合わせ?
そんな、ゆーさんとは随分会っていない‥
もう理由を考えるのも諦めた。
「・・・美紀?」
「ん‥
美味しいね、此処の和食も‥
ホテルだし、フレンチか何かだと思っていたから」
「ああ・・
今のホテル業界では、多国籍でなければ続かないからね‥
ホテルに合わせ和洋中と、バリエーションは豊富にしているのだよ」
そうだよね日本だって国際化社会、どの国にでも対応出来なければ、接客業なんて続かないもの・・
公的の場というのも悪かったのか、夕食の話はかなり真面目な国際化の話に‥
どんな話にでも対応するのが紀永、それだけ経験豊富なんだよね。
夕食が終わってから、私は漸くダイニングからだけど、最上階からの景色を眺める事に・・
此処EAホテルは、近辺の建物から見れば一番高い建物‥
その最上階なんだから、見晴らしは良いし、夜だからライトの明かりが綺麗に見える。
「気に入ったかな?」
「うん・・・
マンションからも綺麗だったけど、此処はずっと向こうまで見渡せるから・・」
多分、早乙女邸の方まで‥‥
あっちは明かりが少ないけど、全く無い訳じゃないもの、僅かながらでも見えている筈。
「・・・
ずっと‥下から見上げていたのに‥
桜に言われたよ、すっかり早乙女のお嬢様になっちゃったって、私はそんな自覚はあまり無かったのに、何時の間にかそうなっていたんだね・・」
紀永と一緒に居る為に、早乙女に入ったのは後悔してない‥
でも、倉原のままだったらって、最近少し思う。
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