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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第10章 ホテルで鉢合わせ?
遠藤さん、朔夜叔父様と立て続けにあったせいか、私が早乙女じゃ無かったらって、つい考えてしまった。
多分、倉原のままだったら、誰も見向きもしなかったんじゃないか‥
本当に1社員で、此処まで高見を目指そうなんて、思わなかったんじゃないか。
(やだ、久しぶりの後ろ向きだ私・・)
後ろ向きはしない、前を向いて歩く‥
それは私自身が決めた事、でもこの決めた事によって、私は心のトラウマを見逃してしまう結果にもなったけど。
「・・・・・・」
キラキラ光る夜景を見ながら、思い悩む‥
ずっと悩む暇すら無かったが故に・・・
「・・・
美紀・・少し考え過ぎではないかい?」
「・・・・・えっ?
・・あっ、ごめんなさい私また・・・」
紀永が居るのに、考え癖に走っちゃった‥
そして、何時の間にか紀永に抱き締められてるし、全然気付かない私って‥‥
「考える事が悪いと、言っているのではないよ‥
ただ美紀の場合は、一度考え出すと何時間でも考えてしまう、それが心配でね・・・」
「うん、何度も言われて分かってる・・」
言われて初めて知った集中癖、気付いてからはやらないようにと、注意しているのに、こういう予想もしなかった出来事になるとつい・・
「・・・
強制的に断ち切るのなら、この方が早いかな?」
「へ?
・・・んっ‥いきなり・・・」
抱き締められていたから、紀永に簡単にキスされた‥
確かに一番早いよ、だけど紀永にしか出来ないよこれ。
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