この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第10章 ホテルで鉢合わせ?
幾ら恋人同士と言ったって、普段は風呂とかは完全に別‥
もう2年くらい前になるのかな、一度だけ紀永と一緒にシャワーを使ったのは・・
「・・・
随分恥ずかしがるね?」
「それとこれとは別だよ‥
此処のバスルームって凄く明るいし」
「明るいだけが取り柄ではないんだよ此処は‥」
「??
どういう事?」
「入れば分かるよ‥
さっ‥‥」
片方の腕で胸を隠して、片手は紀永に引かれバスルームの中へ・・
「・・うそ・・」
バスルーム‥というより広い浴槽回りは全て硝子張り‥
本当に街が一望出来る程。
「ずっと窓から外を眺めていたからね‥
どうせなら、此処の方が良いと思ったんだよ」
「露天風呂みたい‥
それもこんなに高い場所で‥‥」
「気に入って貰えたかな??」
「凄く!!」
裸なのも忘れ、少しの間だけ浴槽の向こうの景色を見詰める私‥
でも今度は、ハッと気付いて、とりあえずシャワーで身体を流してから、浴槽に浸かる事に‥‥
「風呂との境目が無いみたい‥‥」
浴槽の中で、3面硝子張りの景色を楽しむ私と、同じく浴槽に浸かり、ゆっくりと身体を伸ばして私を見ている紀永。
紀永の風呂に対する拘りって、こういう風にも利用するんだなって‥
早乙女邸の桧風呂だけじゃ無かったんだ。
「景色を見ながら風呂に入れる場所は、此処しか無かったから、ホテルの最上階を専用にした‥と言ったところかな?
私も此処を初めて見た時に気に入って、多少我が儘を言ったのは認めるがね」
「くすっ、紀永の我が儘って珍しい」
「たまにはあるよ」
紀永も景色を見てリラックスムード‥
だから、このホテルにって言っていたのかな?
・