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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの



今日も引き出しに資料を挟みながら、端末2台による同時作業‥
この光景も、みんな慣れたみたい、どうせパーティションで仕切られてるしね。



「・・・
倉原さん‥悪い追加‥‥」


「・・・へっ!?」


横からの声‥暁さんだ。



「隣だから、ついでに持って行けって‥
今のやつに、発注者から追加の依頼が来たらしい」


「・・・嘘ぉ‥
もう殆ど終わってるのに、発注者って関係無しなんだから‥‥」


パーティションの仕切りから暁さんを覗くと、すまなそうに追加書類を差し出している、暁さんの姿‥
暁さんが悪い訳じゃないんだから、そんなすまなそうにされても困るし‥‥



「こっちの事情はお構いなしだから‥」


「まあ・・
依頼者は向こうですから‥
書類ありがとうございます、見直しをしますね」


「はいはい‥‥」


暁さんから書類を受け取り、盛大な溜め息‥
パラパラと追加書類を見たら、中間からやり直しだよ‥これ‥‥



(今に始まった事じゃないけど・・・)



米国で、仕方無く受けていた依頼に、こんなのがあった‥
向こうは、ついでだからと軽い気持ちなんだけど、作る側は大手間になってしまう。



(あーあ‥
3分の1は削除‥
3日で終わるかな?)


内容自体は難しい事では無いんだけど、初めの受注分と総合すると、やっぱり途中からやり直し。


泣く泣く作った分を削除して、新たにプログラミング開始‥
2端末だから作業効率は早いよ、元々の速さも違うから。


でも、やり直しって結構ヘコむ‥
0から作るんだもん、作ったのに愛着があって当たり前。



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