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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの
削除追加作業で、ほぼ1日費やしてしまった‥
本当クライアントは身勝手なんだから。
「倉ちゃん?」
「はい?」
終業間近の時間に、結城さんが私のデスクに顔をだしたんだけど‥
結城さんに用なんてあったかな?
「忘年会の出席取ってるんだ、はいこれ‥」
「忘年会・・ですか?」
手渡された紙には、忘年会の日にちと時間と場所、それに出席者のサイン。
こうして見ると、みんな行くんだ‥
私は忘年会というか、宴会なんて経験が無いから、どうしようかな?
(日にち的には空き日なんだけど‥‥)
会長室のスケジュールで言えば、この日は空き日‥
だから行けない事はない。
「倉ちゃん勿論行くよね‥
かなり楽しいよ、うちの忘年会って‥‥」
「はぁ‥
大丈夫・・だと思います・・」
気にならないって言ったら嘘になるでしょう?
宴会経験なんて無いから、どんなものか体験したいし。
「じゃ、出席名簿に名前書いて、店は時間の30分前から入れるから」
「分かりました・・」
結城さんに流された気もしないでもないけど、やっぱり興味はあるから、素直に出席者名簿にサイン。
その隙にチラッと名簿の名前を確認したら、堀之内部長や倉原父、熊谷課長とみんな出席‥
宴会なんてあまり無いもの、みんな楽しみなんだ。
(良いかな、こんなのも‥‥)
結城さんに名簿を返し、ちょっとだけ忘年会って思っちゃった。
倉原時代は学生だし、早乙女になってからは、宴会なんて無縁‥
今の内だよね、こういうので楽しめるのって‥だから行って見ようと思ったんだけど・・・
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