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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの
「何事も経験ですよ美紀様?」
「だから出席で返事したけど‥
ああー私服とかどうしよう・・・」
あれから紫苑さん達に聞いたんだけど、男性はともかく女性は私服に着替えてから来る方が多いって・・
そして私の私服って‥
ほら結城さんが間違えるくらいの、ブランドお嬢様系か、Little Witchの仕事用とか、とてもじゃないけど宴会なんかに着て行けそうに無い物ばかり・・
普通に着て行けそうな私服ってあったかな?
「何時ものスーツ姿で大丈夫なのではありませんか?」
「それが他の女性社員さんに聞いたら、私服バリバリだって‥」
「ある意味、出逢いの場とも言いますか‥
気合い入っていますね」
「そこをどう誤魔化すか‥
これも悩みの種だよ、屋敷にある私服じゃ話にならないし、普通ってどうだったかな??」
端末に手を掛けながら、頭の中は成人女性の普通って考えていて‥
その内に雑誌か何か購入して、本気で考えなくちゃ‥‥
「・・・
私も女性の普通というのはあまり‥
早乙女邸に居ると感覚は狂います」
「遠藤さんでも駄目って‥
普段お嬢様やってると、こういう感覚は本当にズレるし、宴会当日まで何とかするけど‥‥」
どうにかはなるよ‥多分‥
周りからズレなければ良い話でしょう?
「休日に、普通に買いに出ては如何ですか?」
「それが出来たら一番なんだけど、今週も来週も東京なの‥
大使からの直接のお誘いだから断れなくて、買いに行く余裕が無い・・」
Little Witchとして、休日は米国大使館で大使と会う予定‥
私服1枚の為に、断るは無理な話・・・
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