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第11章 宴会ってこんなもの

「・・・
適度に派手にならないようなドレスを選べば‥良いよね？」


持ち込んだドレス類は、私の背中の傷を知っているから、露出度は控え目‥
今は胸元や背中が開いているのが主流だけど、時代に逆行しないギリギリを選んでくれたみたい。



"コンコン"



「ねえねえ、こんなドレスどおLittle Witchちゃん？」


来た！！


これが今、私の悩みの種、メイ大使のドレスの押し売り大会。


何かと言えば、私に自分が選んだドレスを着せたがる‥
しかも露出度は高め、これを断るのが、毎回一苦労なのよ。



「綺麗なドレスですねメイ大使‥
ですが私では、鮮やかな赤というのは抵抗があります」


「そうかしら？
スレンダーで胸は豊満なんだから、絶対似合うと思うわ」


「アジアン系は、赤は似合いません‥
原色だと肌の色合いが取れないんですメイ大使？」


毎回こんな攻防‥
本当に白人種と違い、アジアン系‥つまり日本は原色ドレスは合わない。


曖昧色‥同じ赤でも、もっと薄い赤とかならまだと思うけど、こんなのを着たら水商売系のお姉さんになってしまう。



「うーん、また振られたわー
Little Witchちゃんって、以外にお堅いんだから」


「私は普通感覚ですけど‥
今日はホワイトとブルーのツートンカラーです」


「そ‥それも悪くないわね‥
向こうもなかなかに良いデザインを選んで来るわ」


こうなると私とメイ大使じゃなく、ドレスを用意した早乙女の誰かとメイ大使の戦い。


誰かは絶対に言えないけどね‥
言ったら絶対驚かれるから。



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