この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの
胸は多少開きながらも背中を隠し、腰に大きなリボン‥
そのリボンからロングスカートに掛けて薄青のツートンカラー。
合わせるようにパールネックレスにイヤリング、同じツートンのサテンのヒール‥
流石、色に五月蝿い紀永の選び。
やっぱり画家を目指しただけあり、色に対する目は本物‥
車や動く物だけじゃなく、こういう方面も的確、なのでお任せになってしまっているけれど・・
メイ大使は‥やっぱり赤系なのね‥
白人系は色が白いから原色が良く似合う、トーマ大使達は黒のフォーマル、やっぱりこういう世界に慣れている人達。
広いダイニングでの食事‥これも会談の一環で、この後に場所を移してお酒というのが一般的。
「そういえば‥
次の各国著名人が集まるパーティーに、珍しい事に早乙女会長が来られるとか・・」
えっ?
話を切り出したのはイギリス大使、それに乗ったのは‥トーマ大使‥‥
「早乙女ですか‥
夏に早乙女社長の方が、我が国の船を借り切りましたが、会長の姿は見えなかったと噂に聞いています」
「では、本当に珍しい事‥
初めから出席に名が出るなど殆どありません」
「確かにそうですわね‥
どの国でも謎の人物として有名ですもの、ねぇLittle Witch?」
「・・・
えぇ‥日本でも同じです・・」
メイ大使‥分かっているのに私に振った?
「一見の価値ありですか‥
かなり頭の良い人物と噂されていますから、トーマ大使?」
「確かに‥ただし見付けられればの話‥
来ると分かっていても、見付けられず仕舞いという事も多々あるらしい」
でも本当に珍しい‥
早乙女会長として公的な場所は殆ど無い、もしくは断れない理由がある時程度だもの。
・