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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの



心待ちにしていた忘年会当日‥
退社時間に合わせ、私が行くのはマンションの方。


宴会場所が本社に近く、早乙女邸に戻っていたら間に合わないと、マンションに購入した服を持ち込んでいた。



(それに・・・)


この時間に帰っても、紀永も遠藤さんも居ない‥
2人は夕方前に早乙女邸を出て、パーティーがある東京に向かっている筈。


だからマンションの方に決めた、こっちの方が誰の迷惑にもならないから。



「・・・
うん、良い感じ・・」


シャワーを使ってから、例のツートップに着替えて見た‥
本当に嫌みにならない程度の大人仕様、これにあまり目立たないネックレスかな?


マンションに置いてある中で、一番目立たないアクセサリー‥
ダイヤ1つの1連ネックレスが無難みたい、変に目立たないしね。



「絶対これで大丈夫‥
どっから見ても普通普通‥‥」


ボレロを羽織って、バックを持ったら、アフターのキャリアウーマン風‥
髪を下ろすと多少子供っぽい私としては、これでも精一杯大人してるし・・・



「完璧!」


鏡を見て自己満足した後、宴会会場である居酒屋に向けて出発した。



こういうのは、早過ぎても失礼に当たるもの、宴会開始15分前くらいに到着するよう調節して、ちょっと街歩きを楽しんだ後に居酒屋に到着。



「あっ、倉ちゃんこっちこっち!」


何となく初日の再来、結城さんが手を上げて私を呼んでいる‥
でも高橋さんの姿は無い、どうやら他の席に行っているよう。


だから私は安心して、手を振る結城さんの方へと向かった。



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