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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの



「では今年もお疲れ様・・・乾杯!!」


「「「乾杯ー!!」」」


なんと‥統括部長という事で、倉原父が乾杯の音頭‥
家では絶対に見せない倉原父の姿だよこれ・・・



「倉ちゃん何食べる?
そろそろ鍋物も出来上がる頃・・」


「刺身もあるし‥‥」


私はといえば、結城さんと暁さんの間で少々困り顔‥
だって、この距離近いでしょう!



(みんな普通なんだよね・・・)


男女混合で座っているけど、みんなこの距離感で平気顔‥
うんん、私が意識し過ぎだってのは分かってる、両側に男性‥どうしても来る拒否反応・・



「あ、私は焼き物で‥」


結城さんと暁さんが言ってくれるのは、ありがたいとは思う‥
だけど‥やっぱり襲う抵抗感で、私が選択したのは、みんながあまり選ばない焼き物。


子供の頃は、家族で鍋を突っつき合って‥というのはあったかな?
でも今は、このみんなでというのにも抵抗感がある。



(困った・・・)


こんな調子じゃ、絶対変に思われてしまう‥
なにか打開策‥打開策・・・


久々に顔に笑顔を貼り付け、結城さん達の攻撃を微妙にかわしながら、主に向かい側に居る紫苑さんとお喋り。


でもこのままじゃ、辛くなるのは目に見えている‥
何とか上手く逃げ出す方法・・・



「倉原さん飲み物は?」


「えっ?
暁さんビールですよね、私も同じで‥‥」


「結城もビール?」


「おう!
ビールは直ぐ回って来るだろ?」


とりあえず合わせているよ、我慢出来るまでは‥
早く打開策見付けないと不味いってのも、理解してる。



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