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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「・・・・・・・」
やれやれと思うが、これも仕事の内と思えば何とか諦めが付く。
遠藤を控え室に置いて、私が今居るのはパーティー会場‥
とはいっても、相変わらずの壁の花だが‥‥
(何時も通りに、先に挨拶回りは済ませてあるのだから、声は掛けられ無いと思うが‥)
断り切れずだったのだが、このパーティーは海外系‥大使や官僚が多く、私に取れば少々やりにくい。
(資料で見たが、中心近くに居るのが米国大使メイ・エアハート、そして隣がフランス大使トーマ・デュラン)
美紀が要注意と言っていた2人、そして美紀に近い人物でもある。
各国大使が割を占めるこのパーティー、私の事を見知っているのが少ないのが幸いという程度。
とはいえ油断は禁物、逆に知らないという理由で声を掛けられる事も多分にあるからだ。
(こういう時は目立つ自分が恨めしいね‥)
私自身はそんなつもりは全く無くても、勝手に目立つのは仕方が無い‥
こればかりは、私ですら防ようがないのだから。
とりあえずは壁の花を貫くつもり‥
これで1時間くらい声を掛けられなければ、簡単に抜け出せる。