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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
事を荒げず、どうやって退散願うかと軽く思案しているところに、予想外の第3者が現れた。
「日本も良いですけど、我がアメリカにも注目して欲しいわね大使?」
「あら、エアハート大使自ら売り込みとは珍しいわね?」
横槍に飛び込んで来たのは米国のエアハート大使、これはこれで大変そうだ。
「今日はうちの国の起業家達も来ているのよ‥
是非とも大使とお近付きになりたい‥そう言っているわ、如何かしら?」
「そうね、大国アメリカ大使のお声掛かりですもの無碍になんて出来ませんわ」
「そう言って頂けて嬉しいわね‥
向こうに待たせてありますの、宜しかったどうぞ‥私も後で行きますわ」
「ええ・・・」
「・・・・・・・」
この場合助かったと言うべきか、要注意人物を残して困ったと言うべきか、判断に苦労する。
オーストリア大使は向こうに行ったが、残ったのは私とエアハート大使・・・
「ふふっ‥
1つ貸しね?
貸しはLittle Witchちゃんに‥今度こそ絶対私が選んだドレスを着て貰うんだからっ!!」
「・・なるほど・・」
私が‥という訳では無く、目的は美紀‥
NASAで堂々と名乗っているのだから、私の素姓と美紀の素姓はエアハート大使の耳にも入っているし、私の顔も割れている。