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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「借りを作ったままでは、後々怒られそうだ‥
では私からも1つ‥彼女にドレスを着させたければ、背中が広く開いたドレスは選ばない事‥‥
これで借りは返したと思うがね?
では、エアハート大使・・」
「はぁー
適わないわねぇー」
貸しをすぐさま返すなんて、それもLittle Witchちゃんの好みを完全に把握なんてズルいじゃない??
「・・・
今のは?エアハート大使??」
向こうが行ってしまって、近寄って来たのはトーマ大使。
「あれよ‥
今日の注目株‥早乙女会長、振られちゃったわ」
「あれが‥
思っていたのと全然違いますな」
「せっかく貸しを作ろうと思ったのに、すぐさま返されちゃったわ‥
見た目穏やかなれど判断力は確か、そして計画的に目立たないようにしているんですもの、そう簡単には気付かない」
流石Little Witchちゃんの父親、そうそう付け入る隙を見せないのね。
それに、こんなパーティーでも表情1つ動かさない‥
誰が話し掛けても動じる事も無く‥表には出ない人物だと聞いているけれど、社交性も交渉術も並以上。
「若そうに見えたが、やはりなかなかの人物‥
早乙女会長というのは伊達ではなかった‥と、言いたい顔をしてますなエアハート大使?」
「ええ‥
私達大使クラスじゃ太刀打ち出来そうに無いわね‥
少し話しただけでこうですもの、本気にさせたら大変よ」
日本のことわざだったかしら?
"君子危うきに近寄らず"
絶対にああいう事を言うのよね・・・