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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「・・・
本日は何事も無かったようで‥会長?」
あのままパーティーを抜け出して、今は帰りの車の中。
時間通りに戻って来た私に、珍しい遠藤の嫌み‥といったところ。
「何事も‥ね‥
全く何も無かった訳ではないが、何時もよりはマシだったか‥‥」
「何かありましたか‥
無い事がありません会長なら」
私の女性嫌いを知っていて遠藤は‥全く‥‥
「好きでやっている訳では無いよ、それは遠藤も知っているだろう?
にしても、エアハート大使とは、一応事なきまで収めたつもりだが、屋敷に戻ってから美紀に言っとかなければ、話がバレたら渋い顔をされそうだ」
「エアハート大使‥
彼女が男性に突っかかるとは本当に珍しいです」
おや?
エアハート大使という言葉に、遠藤の方が渋い顔‥
そういえば、遠藤は米国大使館の通行パスを発行されているのだから、エアハート大使を知っていてもおかしくは無い。
「あれは私というより‥
私を助けて美紀に貸しを作る気だったようだがね、仕方無く私も小さな情報提供をしたが、さてどうなる事やら・・」
「それなら納得出来ます、随分と美紀様を振り回して遊んでいますので‥
エアハート大使の性格なのでしょう、男性を構うより女性を構う方が楽しいらしいです、勿論大使としての能力は一流ですが‥‥」
「なるほど‥
それで私だった訳だ、そして美紀が大使館の話をしたがらないのも、何となく理解出来るねこれは‥‥」