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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「まぁ‥
あれほど強烈ですと‥
私の方は、何を言っても無視ですので、美紀様お1人で何とかしていますから」
「米国はオーバーリアクションが多いからね、これは美紀が本当に大変そうだ」
「仕事向きは全面協力なのですが、エアハート大使が余計に会談を入れている様子‥
クラスター社の休日が大使館で埋められるのは、そうそう理由です」
「やれやれ‥凄いのに目を付けられたようで‥
米国の方は、今は調整役の次官が不在という事で、上手く調整が効かないのだろう‥‥
まあ‥米国から直接手を出しているとは思うが・・」
これは何時もの女性云々以前に、美紀の話になりそうな雰囲気。
「・・・
オリバー・スミスですか?」
「ああ・・
ボディーガードとは言っているが、次官仕事も彼が一手に引き受けている‥
向こうは向こうで手は出しているだろう、それをエアハート大使が頷くかどうかは別問題だがね」
「米国からでは分からないという事ですか?」
「そうとも言うね‥
その内日本に来るのだから、気付けば上手く調整するだろう」
「そう‥ですか‥‥」
遠藤はまたもや渋い顔。
美紀という存在で、遠藤とオリバーの仲は良いとは言えない。
オリバーの方は事無くと思っているようだが、遠藤がなかなか折れないが本当のところ。
別名で言えば嫉妬という事に、遠藤が気付いているのかどうか‥
こればかりは、私でも分からない。