この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
こんな話をしていると、車移動は早い‥
早々に早乙女邸に着き、鬱陶しいスーツからジーンズとTシャツに着替えてひと息。
(今日はマンション泊まりだったか‥)
件の美紀は、システム課の忘年会で宴会場から近いマンションに泊まると言って屋敷を出ている。
「・・・
向こうもどうしているやら・・」
システム課の宴会場が居酒屋なのは、私がシステム課に在籍していた頃からのお約束のようなもの。
あれから17年経っても、頑固に居酒屋宴会を貫き通しているのだから、もう流石としか言えない。
とは言っても、男性比率が多いシステム課‥
美紀の方は苦戦してそうだが‥‥
「まぁ‥私も美紀の事は言えないね」
寝室のデスクの椅子に座り深いため息・・
美紀の男性不信と同じように、私の女性不信もそう簡単には治らない‥
どうしてこう似るのかと思うほど、私と美紀は好き嫌いが似ている。
「・・親子だからね、似てしまうのは仕方ないが‥」
悪い方まで似るとは‥
しかも美紀は一度拒絶したら、手が付けられないというオマケ付き。
(あれから朔夜叔父にも会っていないようだし‥)
社長室での一件以来、美紀は朔夜叔父を避けているよう‥
気持ちは分からなくも無いのだが、何かトラブルが発生した時に朔夜叔父と連絡が取れないのは少々困る。