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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
本社内で朔夜叔父だけが本当の味方であり、急を要した時に直ぐ動ける唯一の人物。
倉原や堀之内という手もあるが、重役陣を抑えるという点では弱くなってしまう。
(遠藤を本社に置いて睨みを利かすという事も考えたが、遠藤自身が納得しないだろう)
あくまでも第1秘書、このスタンスを変える訳にはいかず‥
だが、秘書課部長職という立場上、何時かは遠藤を離さなければならない、これも分かっているのだが。
「・・・
なかなか後続が続かない、葉山に遠藤と優秀過ぎたという理由もあるがね‥
まだ暫く時間はある、ゆっくり見極めるべきなのだろう」
遠藤をも表に出してしまった手前、何時までも秘書課部長という訳にもいかず‥
ゆくゆくは重役候補‥こうなるだろう。
「・・その前に重役陣の掃除だろうが・・」
今はまだ‥全てのお膳立てが整っておらず、無理な断行はパワーバランスを崩してしまう。
出来る事なら、美紀が完全に表に出る前に、全てを終わらせてやりたい‥
それが私の今の目標。
このままで行けば次の後継者は美紀‥
だから私の内に全ての憂いは立ってあげたい、それは私にしか出来ない事なのだから。
「・・・??」
ふと待機状態の端末を見れば、セキュリティー警告?
「場所は‥‥アトリエ??」
セキュリティーと言っても、場所は店の扉‥
鍵が開いているようだが、監視セキュリティーは解除されている。