この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
とにかく、暖房すら点けずにベッドの上では風邪を引いてしまうと思い、美紀に近付いたら・・
「これはまた‥
随分と飲まされたようだね」
近付いただけで分かる程のアルコールの匂い、そこまで酒に弱い美紀では無い筈だが、此処までになるまでどれだけ飲んだのだろうか?
「美紀‥美紀‥‥
そのままだと風邪を引いてしまうよ?」
「う・・・ん・・・
もう・・宴会なんて・・・だいっ嫌い・・・」
本当に何があったやら・・・
「美紀‥せめて着替えて‥‥」
「うーん‥‥
あれ?どうして此処に??」
やれやれ漸く目を覚ましたか・・・
「アトリエの扉の鍵、掛け忘れただろう?」
「そう?
全然覚えて無いかも・・」
これは‥起きたは良いが、まだ酔ってるね‥
どれだけの量を飲んだやら。
「でも、どうしてアトリエに?
此処まで来るのなら、屋敷でも良かったのでは?」
「だって、眠っちゃったお父さんをタクシーで送って、そのままこっちまで来たんだもの‥
タクシーで早乙女邸は無理でしょう、もう‥大変だったんだからっ!」
「倉原が眠って‥
珍しい事もあるもんだ」
あれだけの酒豪が宴会で寝てしまうとは‥
「あー
宴会って周り男ばっかりで、ついついお父さんの方に逃げちゃったの‥
一升瓶2本持って行って、結局サシ飲みになって、3本目辺りでお父さん発言危ないんだもの、計画的に寝かせちゃった・・・」
「・・・・・」