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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ



まだ頭の中が混乱している私に、紀永はミネラルウォーターと薬を持って来てくれた。



「今のコンビニは便利だね、簡単な薬も扱っている‥
頭痛薬と胃薬だけど飲めるかい?」


「うん‥
というか、紀永がコンビニ・・・」


薬とミネラルウォーターは貰ったよ、でも紀永のコンビニ発言にはびっくり!?



「私だってコンビニくらいは行くのだが‥
アトリエ近くにコンビニもあるし、たまに1人で行くよ、楽しいねあれは‥‥」


「・・・・・行かないと思ってた・・・・・」


ゴクッと薬を飲んで、ため息1つ‥
だって普通に考えて、早乙女会長が気楽にコンビニに行くって考えられる!?


でも、今の格好じゃ絶対分からないんだろうなぁー
間違いなく杉田季永で通しちゃうもん。


じゃなくて・・・



「私昨日、紀永になに言ったんだろ・・」


「男性社員に絡まれて、それで倉原のところに行ってサシ飲みと‥
倉原を連れて帰って来たような話だったね」


「・・・
殆ど全部・・・」


どうしてこう紀永相手だと口が軽いのよ私めっ!


痛い頭を抑え付けて考えれば・・


私はアトリエの扉の鍵を掛け忘れ、それを紀永に気付かれ、やって来た紀永に宴会の出来事の鬱憤を紀永にぶちまけた・・・という事になる。


あ―穴があったら入りたいくらい恥ずかしいじゃない。



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