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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「・・・アクセス?」
たまたま仕事が押して執務室に居て、端末操作していたら、美紀の社員証にアクセス形跡。
「これは・・・堀之内か・・・」
何か必要があって、美紀が堀之内に社員証を渡した‥といったところだとは思う。
「すっかり忘れているみたいだね」
あの社員証‥ICチップの二重構造に‥
「仕方無い‥今、堀之内に見付かっても困る」
だから、こちらから介入する‥
私の権限で美紀の社員証を開き、中に入っている会長権限は一時停止。
堀之内がチップの中を覗いても、1社員の社員証としか見えない‥
どうやら前のプログラムを、美紀の一般端末に流しているよう、だから堀之内に渡したのか。
「私が此処に居たから良いが‥
しかし堀之内が朔夜叔父のパスワードを知っているとは‥‥」
何時教えたのやら・・
私が気付かなかったら、ちょっとした騒動になっていただろう‥
朔夜叔父の権限でも、美紀の社員証は開けない。
一般と見せ掛けているが、あの社員証は会長権限‥つまり私と美紀自身しか開けない、今回は美紀のうっかりが原因だが・・・
「まあ‥後で気付いて慌てるだろうね」
今のアクセスは、会長室の端末と美紀が最近持ち歩いているタブレット端末にも表示される。
もしもを考えての措置だが、今日のところは美紀がすっかり忘れていたという事で済むだろう。
慌てる顔が面白そうだがね。