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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「良いぞ、プログラムは流し終わっている」
「はい、ありがとうございました堀之内部長」
社員証を返して貰い、そろそろ複合機も空くだろうと、自分のブースに戻ったんだけど・・・
(・・・あれ?)
最近変えた鞄の中、タブレット端末からお知らせランプ。
(今日は会長室での仕事は無いのに・・・・・ああ―っ!!)
内容確認したら・・・私の社員証のアクセス表示・・・
(そうだった・・
うっかり堀之内部長に渡して‥私の馬鹿・・・)
どうやら、気付いた紀永が手を回してくれたらしい‥
一度会長権限が止まって、数分後に元に戻ってる。
堀之内部長が使っていた間、一時停止したんだよね一般社員に見えるように・・・
(滅茶苦茶大失敗・・)
これを忘れるなんて‥
本当に仕事に没頭してたみたい。
(帰ったら紀永にお礼言わないと‥)
紀永の機転で助かったけど、あのままだったら一騒ぎになっていたとは思う。
「・・・気を付けなくちゃ・・・」
小声でついひと言‥
本当に今バレたらえらい事になってたよ、権限が会長と同じだなんて、言い訳が通用しない。
確認した画面を消去し、タブレット端末を鞄に戻してから、何事も無かったように複合機に向かう。
あー危なかった・・・