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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ



「無理に仕事を詰めて悪かった、お詫びに夕飯ご馳走するがどうだ?」


「え・・・っと・・・」


これって断ったら不味いよね?
堀之内部長も、善意で言ってくれているんだろうし・・


本当は早く帰って、紀永にお礼を言いたかったけど・・・



「おっ?
無理強いはしないぞ??」


「いえ、喜んでお付き合いします」


うん、これが普通だよね?
上司の誘いを断る部下って、なかなか無いと思うから・・・・・





「倉原君は車通勤だったね?」


「はいそうです」


堀之内部長と一緒に会社を出て道路で立ち話中、いったい何処に行くんだろう??



「じゃこの近くの定食屋で良いか?
随分と長くやってる店なんだが、味は保証するぞ」


「それで大丈夫です、あまり好き嫌いは無いので‥」


「そりゃ助かる‥
俺がクラスター社に入社した時には、既にあった定食屋でな、時々こうして部長と食べに行っているんだ」


「そうなんですか・・」


あれ?


なんだが聞き覚えがあるような??



『・・・一番美味しかったのは、本社近くの定食屋だが、まだあるのかね?』


『・・・食べ盛りの20才くらいだったか‥
本当は教えて貰ったのだよ、その定食屋は‥‥色々話をした場所とも言うが‥‥』



(・・・あっ!!)


入社前に紀永が言っていた‥
そして教えてくれた人は、まだシステム課に居るって‥‥


堀之内部長の事だったんだ。



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