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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
その定食屋は場所は変わらないんだけど、流石に一度建て替えたらしい‥
割とこざっぱりした感じで、サラリーマンには入りやすい感じな雰囲気。
「いらっ‥
おや、まいど‥‥」
「何時もの席で良いか?」
「空いてますよ部長さん」
店に入って‥すっかり常連の雰囲気を醸し出す堀之内部長‥
どれだけ通っているんだろ??
案内‥というか、何時ものと言ったくらい、躊躇い無く窓際のテーブル席に案内された。
「夜の日替わりで良いか?」
「はい‥‥」
部長が注文し、日替わりというだけあって、出て来るのが早い!
私に取れば久々の家庭料理風‥これは付いて来て良かったかも。
「いただきます‥」
一番目を引いた煮魚をパクリ・・
「うわー美味しいです!」
「味は保証すると言っただろ?」
仕事外だからかな?
部長も何時もより気楽な雰囲気‥
ついつい話も箸も進んじゃう。
そんな夕食の中、部長がいきなり話を切り出して来た・・・
「倉原君は不服は無いかい?」
「不服‥ですか?」
「何となくだが、自分の能力を持て余している‥俺にはそう見える」
「持て余して‥
私はそんな風に見えているんですか?」
「もっと能力は上じゃないかと‥
つまらなくないかと思ってしまった」
しっかり見られるんだ。