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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「大き過ぎますよね‥
向こうは世界的にも有名なプログラマーで、それだけじゃなく経営手腕も抜群‥
米国で経済学もやったんです、それでも少しでも追い付こうなんて夢のまた夢・・・」
私と紀永では、絶対的って言うくらい差があり過ぎる‥
今日だって‥紀永だったら、あんな凡ミスなんてしない。
「そうか?
案外良いとこ行くんじゃないか?
俺はそう思う、とは言っても本社じゃ登って部長止まりだが、前と違って今はそんなに悪いものじゃない」
「前ですか?」
「先代会長の頃は、こき使うは設備は悪いは、内情はボロボロだった‥
それを徹底的に変えたのが今の会長、俺は本社内から見ているだけだったが、思っている以上に苦労してるぞ、1社員からあれまで登ったんだからな」
「1社員から・・・」
それは知ってる‥
1社員から子会社、買収で独自系列を作り上げ、最後には会長になる夢を成功させた。
「きっかけは必要だが‥
今の会長は、子会社に‥本社から外に出たのがきっかけだった‥‥
会長の場合、直系だったという理由もあるんだろうな、倉原主任も知っていると思ったが?」
「・・・家で仕事の話は殆どしないので‥
クラスター系、そうとしか思っていませんでした」
「頑固だな倉原主任は‥
社内では家庭の話は持ち込まず、家では仕事の話を持ち込まない、大したもんだよ」