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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ



「そうですね頑固です・・・・・もう良いのに・・・・」


倉原父も紀永も頑固に知らん顔を通し続けて‥
私の為だったら、もう良いのに、仲良いくせに会う事すらしない。



「??
もう‥とは?」


「っ!
いえ、家庭事情ですから‥
お父さんが言わないのなら私からは‥‥」


つい出てしまった本音‥
どうしてだろう?
堀之内部長の予想外の気さくさのせいなのかな、社員証といい何処か気を許してる節があるのは何故??



「そうだよな、主任が言わない事を倉原君が言える訳が無い‥
まあ俺からは、夢は大きく持っていたほうが良いとしか言えないな」


「大き過ぎますけど‥」


「それくらいで丁度良い、直ぐ追い付いてしまったら夢が無い‥
手が届かないくらいが夢を追っていられる」


「くすっ‥
はい、そうですね‥‥」


紀永が堀之内部長を信用してるのも分かるかも‥
部下に分け隔て無く面倒見も良い、紀永もこうして話したんだよね?




美味しい夕食もご馳走になり、定食屋を出て部長と一緒に本社に車を取りに戻ろうとしたら、1本の電話が・・



(嘘っ紀永から!?)


どうしよう、出るべきか出ないべきか‥
紀永を知っている堀之内部長の前だと、躊躇いが生じてしまう。



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