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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
「くすっ‥
バレたねこれは‥‥」
美紀の車のGPSが切れた、私がチェックしていたのに気付いて切ったのだろう。
「それにしても‥
あの定食屋がまだあったとは驚きだ」
一番初めは堀之内に誘われて、それから私自身が1人で通うようになり、よく仕事終わりの堀之内に出くわした。
その度に話をして‥
本社社長に就任する前くらいか?最後にあの定食屋で堀之内に会ったのは??
その後は定食屋に行く機会も無く、此処に戻ってからは更に行くという言葉が無くなった。
「もう10年近く‥」
オンラインでの会議の時に、堀之内の声を聞く程度で、直接的にはそれくらい長い間、堀之内には会っていない。
「嫌いでは無いのだがね」
本社を飛び出してからも、あの定食屋で近況なんかを話して‥
堀之内も嫌な顔1つしないで話を聞いてくれ、意見をぶつけて来た事もある。
だからこそ、堀之内をシステム課から動かす気が無い‥
クラスター社の要システム課、倉原と堀之内が睨みを聞かせている内は、余計な問題は起こらないそう思っている。
「さて・・・」
新しい経済誌と論文誌を持って、美紀を待つ為にリビングに移動する事に・・
「しかし、この多忙の中で論文を発表していたとは‥」
Witch of the fingertipとして、複合化の論文を出し世界誌に掲載されているのを見付けた。
今の美紀は、すっかり複合化に夢中‥
あのプログラムの中にも、複合化の独自プログラムが入っていたほど。