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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第13章 裏と書いて工作と読む



そう‥お披露目の時の私‥
早乙女のお嬢様とLittle Witchという違いはあるけど、こうして着飾られて公式の場に出るのは同じ。


だってスタッフの私を見る目が、客船のスタッフの時と同じ目‥
Little Witchという色眼鏡で見ている。



(だからこんなに違和感・・・)


あの時はLittle Witchの方が余程マシと思ったよ、だけどLittle Witchも世間の噂だけが先行して、本当の私じゃ無い‥何処か作り物の私。



(慣れなくちゃいけないのは分かってる‥
私は何時までも子供じゃ無い‥‥)


分かっていても‥
少しだけ切り替える時間が欲しい、メイ大使の居住区ではなく客室で‥‥



「・・・
終わりました」


「ありがとうございます」


鏡に映る私は派手なアップの髪に、普段より濃い化粧と赤系の口紅の大人。


確かにこれなら黒のドレスに馴染むよ、20代も中間くらいの感じで。



「やっぱり似合うわぁLittle Witchちゃん!」


「・・・
ありがとうございますメイ大使」


スタッフから聞いたのか、メイ大使が来たけど私は固い対応・・



「Little Witch??」


「少し‥客室の方へ行っても宜しいですかメイ大使?
パーティー時間までには戻ります」


「え‥ええ‥‥
構わないわよ、でもどうしたの?」


「ちょっとの間だけ1人になりたいだけです‥
では後で‥メイ大使」


多分私は今複雑な顔をしていると思う‥
断りを入れて、メイ大使をすり抜け客室へ‥本当に心の切り替えをする為に・・・



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