この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第13章 裏と書いて工作と読む
「ええ‥貴方は?
初めて見る顔ですね」
30代くらいの日本人‥
しっかりとした体格で背が少し高め、そして茶黒のラフなショートヘアに、どちらかと言えばイケメンと呼ばれる顔立ち。
大使館で何度かパーティーには出ているけど、この人は初めて見る。
「俺は五十商会社長、五十裏翼と言います‥
貿易関係なので、米国と商談の為にパーティーに来ました」
「いそり??」
「五十の裏と書いて五十裏(いそり)、五十商会もこの名字から社名を付けていますよ」
「珍しいですね、普通は五十の里と書いて五十里(いそり)と読むのに‥」
「詳しいですねLittle Witch‥
語学も堪能‥日本人ですか?」
「さあ‥
米国の外交特権ならありますが?」
五十裏翼・・・
これって深く聞いたら駄目なんだよね?
名字は聞いた事があるの、でも貿易関係の会社とは知らなかった。
「ではやはり米国国籍‥
日本人でも十分に通用するというのに勿体ない」
「勿体ない??」
「貴女のような、魅力的な人と付き合いたいですね俺は‥」
「・・・・・」
さり気なく手が腰に‥
この人、女と見たら誘う軽い人!?
多少ムッとして見返しても、腰の手は離れない、凄く嫌悪感を感じるけど此処で騒ぐ訳にもいかないじゃない!
「・・・
またか五十裏、お前は女と見れば何時もそうだな?」
「・・早乙女社長」
まさかの早乙女社長に、五十裏さんも私から手を引っ込めた‥
もしかして助けてくれたの?