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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第13章 裏と書いて工作と読む
「私も勝てないと思う・・・」
「Little Witchでも分が悪いと思ったんだな?」
「・・私?
表向きの朔夜叔父様には無理です、勝てません」
だって‥初めて公として話したけれど、あの話し方って紀永に似てるでしょう。
紀永に弱い私では、朔夜叔父様に勝てない‥これだけは分かる。
「そうか?
五十裏には食らい付いていたと思ったが??」
「あれは向こうが腰に手を回すから‥
そう、朔夜叔父様聞いても良いです?」
「ん??」
「五十裏って、あの五十裏ですよね?」
「知ってたのか嬢ちゃん・・・」
「貿易関係だとは流石に‥
でも早乙女邸で話だけは聞いています‥‥」
五十裏家・・・
葉山さんの話にもあった、ただ秘密があるけれど。
「五十商会自体は昔からある会社なんだ、貿易‥余計なのを日本から出す為、あの会社を設立した‥
今は手広くやっているみたいだが、五十裏なのは変わらない」
「・・朔夜叔父様も使っているんですか?」
「たまにな‥
五十裏は簡単には動かん、例え皇でも五十裏は動かせない‥
本当に動かせるのは・・・・早乙女宗家のみ・・・」
「・・・
紀永、朔夜叔父様、恵美里叔母様・・・」
「考一郎に伊織‥それに嬢ちゃんもだ‥
今五十裏を動かせるのは、この6人しか居ない」
「私も・・・・・」
宗家‥要するに直系‥
早乙女と遠藤、恵美里叔母様が遠藤家に嫁いだと言っても、早乙女直系には違いなく、その息子の考一郎叔父様、そして遠藤さんも直系の内。