この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機
「おっと‥
そっちね、私はどの車を使っても構わないのだが‥‥」
「無理‥
億単位の車だよ、運転席に座っただけで固まっちゃう・・・」
「そこは一応嬢ちゃんに1票だな‥
男だから車が好きなのは分かるが、俺でも紀永が所有する車は勘弁だ」
あらら朔夜叔父様まで・・・
紀永個人所有の車って、はっきり言って世界でも夢の世界の話クラス‥
それを簡単に乗って良いと言われても、乗れる訳が無いじゃない!
何回考えたかな‥これ?
「普通に大衆車にも乗る事は、朔夜叔父は知ってる筈だが?
良く事務所から本社まで運転していたのは、事務所所有の大衆車だった、その頃にはフェラーリとかもあったが使わず飾り状態だったね?」
「何時の話だそれは‥
まだ子会社の頃だろう、それを今と一緒にするのか??」
「あの頃からの車もあるよ?」
「使い分けが上手くなりやがって‥」
こうなるともう、私抜きでの紀永と朔夜叔父様の会話‥
口調こそ違え、私より朔夜叔父様の方が紀永に似てると思う。
こうだけど凄く仲が良いし、紀永も素で話しているもの‥
幾ら朔夜叔父様が言っても、紀永の方はにこやか笑顔‥多分このやり取りが好きなんだと思う。
「それを言う為に、わざわざ屋敷に来たのかい朔夜叔父?」
「独身男は正月は暇なんだっ!
めったに此処には来れないんだ、たまには良いだろう」
「悪いとは言わないけどね、私だって正月休みを満喫しようとしていたんだが‥‥美紀とね」
「えっ?私っ??」
こういう時だけ私に振るんだから紀永。