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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機



「おっと‥
そっちね、私はどの車を使っても構わないのだが‥‥」


「無理‥
億単位の車だよ、運転席に座っただけで固まっちゃう・・・」


「そこは一応嬢ちゃんに1票だな‥
男だから車が好きなのは分かるが、俺でも紀永が所有する車は勘弁だ」


あらら朔夜叔父様まで・・・


紀永個人所有の車って、はっきり言って世界でも夢の世界の話クラス‥
それを簡単に乗って良いと言われても、乗れる訳が無いじゃない!


何回考えたかな‥これ?



「普通に大衆車にも乗る事は、朔夜叔父は知ってる筈だが?
良く事務所から本社まで運転していたのは、事務所所有の大衆車だった、その頃にはフェラーリとかもあったが使わず飾り状態だったね?」


「何時の話だそれは‥
まだ子会社の頃だろう、それを今と一緒にするのか??」


「あの頃からの車もあるよ?」


「使い分けが上手くなりやがって‥」


こうなるともう、私抜きでの紀永と朔夜叔父様の会話‥
口調こそ違え、私より朔夜叔父様の方が紀永に似てると思う。


こうだけど凄く仲が良いし、紀永も素で話しているもの‥
幾ら朔夜叔父様が言っても、紀永の方はにこやか笑顔‥多分このやり取りが好きなんだと思う。



「それを言う為に、わざわざ屋敷に来たのかい朔夜叔父?」


「独身男は正月は暇なんだっ!
めったに此処には来れないんだ、たまには良いだろう」


「悪いとは言わないけどね、私だって正月休みを満喫しようとしていたんだが‥‥美紀とね」


「えっ?私っ??」


こういう時だけ私に振るんだから紀永。



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