この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機
「そう、美紀も年末は働き詰めですれ違いばかり‥
だから正月くらいはと思っていたのだが‥‥」
「・・・・・」
紀永は私との関係を朔夜叔父様に暴露してから、朔夜叔父様の前で隠す事はしない。
逆にこれ見よがしって言うの?
隙あらば、しっかり私に絡むし、こうして甘い言葉まで言う。
前に言っていた、紀永のやきもちの一部なんだろうなぁとは想像してる‥
本人もそう言っていたしね。
「やれやれ、暇潰しに来たのか当て馬に来たのか‥
その過保護と甘いのを忘れていた・・」
「甘くなって当然というところかな?
漸くこうして一緒に居れるのだから、せっかくの2人きりを邪魔して欲しく無いよ??」
「きっ‥紀永っっ!?」
流石に恥ずかしいよ‥
普通に聞いていたら親子会話、でも事実を知っている朔夜叔父様には・・・
「聖人君子も人の子だったとは‥
しかもその気満々、嬢ちゃんも苦労するなあ、体力馬鹿だからな紀永」
「何時まで聖人君子に拘るのやら・・・」
「・・・
体力馬鹿・・・」
たっ‥確かに年齢を考えたらその‥‥絶倫の方だとは思うけど‥体力馬鹿はちょっと‥‥‥
「嬢ちゃんと会うまでは、聖人君子並に女性関係皆無だったろうが‥
それがこうも変わるとは、世の中まだまだ分からんな」
「皆無は言い過ぎだと思うがね、だが恐ろしい程に淡泊過ぎだという自覚はあったよ‥
まあ、今が正常の範囲だとは思うが、私と変わらないくらい淡泊な朔夜叔父に言われるとは‥‥」
「おいおい、これでもセフレくらい居るぞ?
まだお前にゃ負けられん」
お願いだから、こういう話は本当に私抜きでやって欲しい‥
私の居場所が無いでしょう!