この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機
「・・・・・・」
先ほどの話、凄い気になる事が沢山‥
仕事初めの事、皇専務の事、前会長の事、どれも聞けないよ。
でも、少し考えれば理解出来ちゃう‥
仕事初めと皇専務の事は一緒の話、どちらも派閥が関係してる、私がシステム課在籍なのもあるけど、もし出たら目を付けるのが居る‥皇専務のように・・
後、前会長の事‥
多少葉山さんから聞いた、前会長は亡くなる前に紀永を会長にさせるべく仕込んだって、当時葉山さんが付いていたって言ってたから。
仕込んだって事は、某のノウハウを受け継いだって事‥
だから朔夜叔父様は勝てんと言ったんだ・・・
「・・・
随分考え込んでいるね?」
「・・えっ?
少しだけ頭の整理をしていただけだよ、何時ものように深く考えていないから」
執務室からリビングに戻って来て、私ずっと窓近くのローソファーに座って考え込んでいたんだ。
だけど話し掛けられたのを気付くくらいだから、没頭までいかなかったみたい。
「頭の整理ね‥
美紀は新しい情報があると、直ぐ読み取ってしまう‥
朔夜叔父との話、だいたい裏は検討が付いているのだろう?」
「・・・
聖人君子とセフレの話は分かりません!」
誤魔化すのに‥‥一番突っ込み難い話題にしちゃった‥
だって知ってるもの、紀永が私に多く語らない理由。
「それかい?
朔夜叔父のセフレ発言は私も初めて聞いたよ‥
本当に居るのかね?」
「あれ?
居ないの??」
「さあ、幾ら私でもそこまで深くは‥
でも独身が長いから、居てもちっともおかしくは無い、そろそろ20年近く経つのだから、あっても不思議では無いのだよ」