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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第4章 システム課ー実力試し
「うーん‥2時間以内に終わらせないと、屋敷に帰れない‥‥」
本社の定時は17時、それから会長室に来て2時間で19時‥
そして屋敷に着いて、20時ちょっと前が、この1週間のパターン。
出来るなら屋敷には帰りたい‥紀永が待っているのは知っているもん。
万が一、それ以上遅くなりそうだったら、マンションかホテルに‥
これは、紀永が言い出した事。
屋敷に帰るは良いけど、屋敷からだと朝も早い、だから負担軽減の為に、遅くなったら屋敷に戻らずに、どちらかに行く。
間違ってはいないけど‥‥‥でも極力屋敷に帰りたいんだよね・・
"カタカタカタカタカタ"
監視カメラをチェックしながら、必要分の打ち込み‥
カメラには社員証の中に入っている、ICチップ認証システムがあるから、不信な行動をしたら直ぐバレる仕組み。
本当っに‥紀永って知能犯・・・
1日分の監視カメラの映像だけど、チェックするのはシステムに引っ掛かった分だけで済む‥
これを知能犯と言わないで何と言う訳??
目で映像を追って手は端末操作‥
モニターなんか見ない、打ち間違いなんて殆ど無いし‥‥
だから、この量をこなすのに2時間程度で済む‥
システム課だったら、何日分の仕事なんだろう??
「カメラは終了っと‥」
特別不信なものは無し、ただ必要で違う部署なんかに行って引っ掛かった‥‥こんなのが多い。
残るは打ち込みだけと思ったら、会長室の扉が開いた・・・
「相変わらずだな‥嬢ちゃん‥‥」
「朔夜叔父様‥
じゃ無かった‥早乙女社長・・・」
「表向きでは無いんだ、叔父で良いぞ?」
「はあ‥そうなんですけど、万が一何かあったら、朔夜叔父様って言っちゃいそうで‥‥」
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